https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200429-00175924/
4月7日に緊急事態宣言が出されて3週間が経ちました。

筆者は緊急事態宣言の発令後に以下の記事を投稿しました。

緊急事態宣言 私たちにできること

ここでは患者の急増、医療崩壊の進行、そして我々がこれから行うべき「ハンマー&ダンス」の概念についてご紹介しました。

緊急事態宣言の発令から3週間で新規の報告数は減っていますが、本当に感染者は減っていると言えるのでしょうか。

そして今後私たちがなすべきことは何でしょうか。
患者発生数は明らかに減少に転じている

緊急事態宣言から2週間を経過した頃から明らかに新規患者数が減少しています。
東京都の新型コロナ患者発生数の推移(東京都 新型コロナウイルス感染症 対策サイトより)
日本全国の新型コロナ患者発生数の推移(都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ ジャッグジャパン株式会社より)

東京都も1日の新規発症者数が100人を切る日が出てくるなど、緊急事態宣言の効果と考えられます。
医療崩壊は進行しているのか?

筆者は都内の医療機関で流行早期から新型コロナ診療に関わっていますが、3月末から4月上旬にかけて新型コロナを診療していた医療機関にかかっていた負荷は異常なものでした。

新規発症患者数は増加する一方であったのに対し、診療する医療機関が限られていたことが原因です。

筆者も2回に渡って「むりぽ」「もうだめぽ」と危機的状況を紹介しました。

都内の感染症指定医療機関で何が起こっているのか(2020/03/28)

都内の新型コロナ診療医療機関の現状(2020/04/05)

さて、今はどうかと言いますと、私が分かるのは都内の状況だけですが、

・新型コロナを診療する医療機関が増えた

・新型コロナ外来をするスポットが増えた

・新規患者数は減少傾向

・軽症者やPCR検査の陰性確認待ちの患者がホテルに滞在できるようになった

ということもあり、医療機関や医療従事者にかかる負荷は軽減(というか分散)されてきているように感じています。

おかげさまで私のまぶたの痙攣も今は止まっています。

ただし、マスクやガウンなどの個人防護具が足りていないという問題は依然として残っています。

「PCRしていないだけで本当は減っていない」という意見は正しいのか



(略)