北極圏の建設現場がホットスポットに、作業員1千人超がコロナ陽性 ロシア
AFP 2020年5月2日 19:51 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア ロシア・CIS ]
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ロシア北極圏ヤマル半島のサベッタに建設された液化天然ガス(LNG)プラントの建設現場
(2016年5月5日撮影、資料写真)。(c)KIRILL KUDRYAVTSEV / AFP

【5月2日 AFP】ロシアの北極圏にある建設現場が、
新型コロナウイルスのホットスポット(一大感染地)となり、
作業員の一部をクルーズ船に移す措置を取ることが分かった。
地元知事が1日、明らかにした。
現場では、清掃作業員だった女性1人が死亡している。

 同国北西部ムルマンスク(Murmansk)州の村ベロカメンカ(Belokamenka)付近にある
建設現場では、1万人を超える作業員らが液化天然ガス(LNG)施設の建設に携わっている。

 ムルマンスク州のアンドレイ・チービス(Andrei Chibis)知事は1日、
現場の作業員約1080人が新型コロナウイルス検査で陽性だったと発表。
この数は、同地域で確認された感染者数の合計のうち80%超を占める。

 チービス知事によると、感染拡大を抑制するため、
定員2500人のクルーズ船「プリンセス・アナスタシア(Princess Anastasia)」が
ベロカメンカに派遣された。

 インターネットを通じて配信された会見でチービス知事は、
「船はムルマンスクに向かっている途中だ。
 この船によって隔離のための収容能力が増強される」と述べた。

 その一方、プロジェクトに携わる建設会社「VelesStroi」は1日、
敷地内の清掃作業員だった51歳の女性が死亡したと発表。

 同社は公式サイト上で、
女性が先月23日に新型コロナウイルス検査で陽性と確認されたものの、
「臨床上では症状が軽かったため、入院の理由にならなかった」としている。(c)AFP

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