県内十四の観測地点全てで今年一番の暑さとなった二日、関東有数の海水浴場やサーフスポットとして人気の大洗町では、絶好の「海日和」にも関わらずレジャー客の姿がほとんどなかった。
新型コロナウイルス対策で県内外に向け不要不急の外出自粛を求める県が、水際作戦を徹底したことが奏功したとみられる。
 「大洗サンビーチ海水浴場」や「大洗海水浴場」周辺の公営駐車場は完全に閉鎖。
県警の複数のパトカーが町内を見回りしたり、海岸沿いの道路で待機したりして、路上駐車に目を光らせていた。

 栃木県栃木市から日帰りでドライブに来たという男性会社員(24)は「海に入れないのは分かっているが、他に遊びに行ける場所もなかったので。明日からまた家にこもります」とあきらめ顔。
サンビーチ海水浴場近くでテークアウトの営業を続ける海鮮料理店の女性店員(24)は「早くコロナを終息させるために、今は我慢するしかないですね」と話していた。

大洗町では、本県が新型コロナ緊急事態宣言による「特定警戒都道府県」に指定された四月十七日以降も、県外からサーファーや潮干狩り客などの来訪が続き、問題視されていた。
大井川和彦知事は大型連休直前の二十八日に「いばらき観光ロックアウト宣言」を発表し、違法駐車の取り締まり強化などを打ち出していた。

2020年5月3日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/202005/CK2020050302000136.html