京都府内で4月に受理された110番の件数は2019年より5000件以上減少したことが、府警への取材で分かった。割合で見ても約25%の大幅減となり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出の自粛が、件数減に影響したとみられる。

 府警によると、4月の110番の受理件数は1万7091件と、19年の2万2904件より5813件(25・4%)の減少。3月も2万403件と、19年(2万2678件)より約1割減っていた。新型コロナの感染拡大が本格化していなかった1、2月は19年とほぼ同じだった。

 府内では、新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生したことから、西脇隆俊知事が3月30日、府民に不要不急の外出の自粛を呼び掛けた。4月16日には政府の緊急事態宣言の対象が全国に拡大され、外出の自粛が改めて要請された。

 府警は「年ごとに200〜300件の増減はあるが、これだけ大きく減るのは珍しい。街頭で人と接する機会が減っていることが影響しているのでは」と推測している。【添島香苗】


ソース(2020年5月9日 11時46分)
https://mainichi.jp/articles/20200509/k00/00m/040/086000c