2020/05/09 19:41
 【北京=中川孝之】9日付の中国紙・北京青年報などによると、中国で4月、新型コロナウイルスの感染防止のため、マスクを着けて体育授業に参加した中学生3人が相次ぎ死亡した。マスクが呼吸を妨げたのが原因との指摘が出ており、警戒を呼んでいる。

 浙江省温州市で4月14日、マスクを着けて1500メートル走に参加した中3男子が倒れて死亡した。その後、河南省と湖南省でも、体育の授業中にマスク姿で走っていた中3の生徒が死亡した。このうち2人は、医療現場で使う高性能マスク「N95」を着用していたという。
 中国の呼吸器内科医は北京青年報に、N95を着けて激しい運動をすれば十分な酸素補給ができず、死亡につながった可能性があると警告した。
 生徒の相次ぐ死亡を受け、海南省や福建省アモイ市が今月7日、生徒らの適切な距離を保った上でマスクを着用しないよう呼びかけるなど、体育授業でのマスク禁止の動きが出ている。

ソース https://www.yomiuri.co.jp/world/20200509-OYT1T50223/