思わず叫んでしまったモディセ国会議長
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2020.05.13 15:58


南アフリカの国会が開催したビデオ会議で、卑猥な写真や動画がスクリーンにいくつも映し出された。
さらには国会議長に対する人種差別的発言なども流れ出し、会議は4分半ほどで終了せざるを得なくなった。『eNCA』など複数のメディアが伝えている。

南アフリカの国会でもビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って会議を行うこととなった。
5月7日朝9時に会議が始まり、まさに最初の議題として「国会のバーチャル会議をどのようにすれば効率的に行えるか」について話し合おうとしている時だった。

ある議員が議題を読み上げていると、スクリーン上に数々のポルノ画像や動画が映し出され議会はハッキングされてしまったのだ。普段は冷静沈着なタンディ・モディセ国会議長(Thandi Modise)も「このこと(Zoomに関する問題)を私は言っていたのよ」と叫んだ。議員たちが対応に戸惑っている間にも、

スクリーンには次々と画像が現れてくる。さらにモディセ国会議長に向けた性差別、人種差別の発言までもが流れ出し、すぐに会議は終了となった。テレビの国会チャンネルでも、同様の画像と音声が流出し、チャンネルは一時放送中止となった。一時騒然となったもののその後、新たなリンクを設けて会議は無事行われたという。

インターネット設備の乏しい地方にいる議員も多い中、総勢400名にも上る議員全員とのビデオ会議をどのように行うか、さらなる議題が増えている。

画像は『TimesLIVE 2020年5月7日付「Parliament’s Zoom meeting hacked with porn images, racial abuse」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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