(CNN) 新型コロナウイルス後の空の旅がどんなものになるのか、今は誰にも分からない。中央の座席の撤去やマスク着用の義務付け、空港に全身消毒ブースを設置する案なども浮上している。

航空機の内装を手掛けるアビオインテリアズは、3席並んだエコノミー座席で中央の座席のみが反対側を向き、各座席に保護シールドを設置したデザインを設計した。

一方、フランスの航空技術者フローリアン・バルジョ氏は、中央の座席の上に保護シールドを置いて両側の座席を隔てる新しいエコノミークラス座席を考案している。

「プランベイ」と名付けたこの仕切りは、航空会社が客室の設計を変更したり新しい座席を導入したりしなくても、必要に応じて設置できるのが特徴。

プランベイは、座席の後ろの保護パネルと、両側の座席を隔てる保護パネルで構成される。これを中央の座席の上に設置すれば、通路側の乗客と窓側の乗客が互いに距離を置くソーシャル・ディスタンシングを維持できる仕組み。

このパネルは簡単に製造でき、コストも低く抑えられるとバルジョ氏は説明する。実用化に向けて航空機の内装を手掛けるサプライヤーとも交渉したが、このアイデアが採用されるかどうかは分からないとしている。

中央の座席をめぐっては、世界の航空会社でつくる国際航空運送協会(IATA)が今月5日、中央の座席を不使用とすることは支持しないと表明し、代わりにマスクの着用を勧告するとした。

もしも座席の一部が使えなくなれば、航空運賃は値上げされる公算が大きい。IATAは、検温や機内での接触を減らす選択肢もあると指摘している。

2020.05.16 Sat posted at 12:46 JST
https://www.cnn.co.jp/travel/35153698.html
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