6/3(水) 10:45配信
読売新聞オンライン
 
 静岡市内の繁華街で大麻を所持していたなどとして、清水署などが10〜20歳代の男女約10人を大麻取締法違反容疑(所持)などで摘発していたことがわかった。静岡市内の飲食店で客引きのアルバイトをしていた大学生が大半だった。県警は2日に学生らに大麻を売り渡していた静岡市に住む塗装工の少年(19)を同法違反容疑(営利目的譲渡)で逮捕しており、入手先などについても調べを進める。

 捜査関係者によると、摘発された約10人の内訳は、県内の公立大学や私立大学に通う大学生、定時制高校の学生、会社員らで少女1人が含まれている。昨年夏頃〜昨年末にかけて、静岡市内の繁華街で乾燥大麻を持っていたなどの疑いで摘発された。

 このうち大半は静岡市内の飲食店で「キャッチ」と呼ばれる客引き行為のアルバイトをしていた。2日に逮捕された少年は、キャッチの学生らをターゲットにして声をかけ、入手した大麻を1グラムあたり8000〜9000円程度で売り渡していたという。摘発された学生らは「興味本位で手を出した」という趣旨の供述をしている一方で、依存のため継続購入したケースもあったとみられる。

 昨年1年間に全国の警察が大麻事件で摘発した人数は前年比743人増の4321人で、このうち未成年は609人と、いずれも過去最多を更新した。大麻は薬物乱用の入り口になる「ゲートウェー・ドラッグ」とも指摘されている。人気ミュージシャンなどが相次いで摘発された事件を受けて、大麻に興味を持つ未成年の増加が懸念されており、県警は警戒を強化している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200603-00050001-yom-soci