当て逃げ事故の証拠品を廃棄して、嘘の捜査報告書を作成したとして、千葉県警は29日、佐倉警察署の署員を懲戒処分にしました。

 減給1か月の懲戒処分になったのは、佐倉警察署の地域課に所属し、八街市内の交番に勤務する38歳の男性巡査長です。男性巡査長は今年2月、八街市内で発生した車同士の当逃げ事故の処理の際に逃げた車のものと思われる部品の一部を勝手に捨てて、捜査報告書に「手がかりはない」と記入し、虚偽の報告を作成したということです。
 後日、事故の被害者から「部品のない車を見つけた」と佐倉署に連絡があり、巡査長が証拠品を捨てていたことが発覚しました。

 県警の聞き取りに対し、巡査長は「交通課へ報告して処理に時間かかるのが嫌だった」と話しているということで、県警は29日、証拠隠滅などの疑いで巡査長を書類送検しました。

 巡査長は29日付で依願退職していて、県警の山崎賢二首席監察官は、「警察への信頼を著しく損ねる行為であり、誠に遺憾で深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

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