https://news.yahoo.co.jp/articles/da6c1796fee2c85dfd13f6b4303e2576f2b2c876
 奈良市の正倉院に伝わる、フェルト状の敷物「花氈」を羊毛鑑定士が分析したところ、多くが現代も入手できる「トルコ羊」の毛と近い特徴があることが分かった。
研究成果はこのほど刊行された正倉院紀要第42号に掲載された。

花氈は正倉院宝物の敷物で、花や植物などの模様があるものを指す。
8世紀に中国か中央アジアから輸入されたと考えられ、再現品を作るため素材を分析していた。

京都市北区の羊毛鑑定士の本出ますみさんは、現在入手できる羊毛10種類と正倉院宝物の敷物を、繊維の太さや性質で比較。
多くが、トルコやモンゴルなど中央アジアに多く生息するトルコ羊の毛に近いと判断した。

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