6/15(月) 11:30配信
朝日新聞デジタル

南アフリカにすむライオン

 シベリアなどに生息し、約1万年前に絶滅したホラアナライオンが、約50万年前にライオンの共通祖先から分岐したあと、他の仲間と交雑することなく生活していたらしいことが、世界各地にいたライオンの仲間のゲノム解析からわかった。スペインを中心とした国際研究チームが、ライオンの進化の道を明らかにする論文(https://www.pnas.org/content/117/20/10927)を米科学アカデミー紀要に発表した。

 ライオンは現在、アフリカとインドにしかいないが、以前は中東やシベリア、北アメリカなどにも分布していた。

 チームは今回、シベリアとカナダで氷漬けの状態で見つかった約3万年前のホラアナライオン2個体や、ライオンが絶滅した地域を含む過去の標本12個体、アフリカとインドに生息する6個体の計20個体からDNAを取り、関係を調べた。

 その結果、ホラアナライオンは約50万年前にライオンの共通祖先から分かれ、その後は他の仲間と交雑しなかったと考えられた。

https://amd.c.yimg.jp/amd/20200615-00000011-asahi-000-1-view.jpg

https://news.yahoo.co.jp/articles/78590b0590ebb81d7083c236304d90d5e43f19ad