PlayStationの元会長であるショーン・レイデンが、AAAゲームのスケールと成長の余地について考え直すべきだと指摘し、
業界は現在の大規模なサービスを維持していけないと語った。

レイデンはGamelab Liveで『The Last of Us Part II』についての会話に続き、この問題を語ったとGamesIndustry.bizが報じている。
『The Last of Us Part II』はレイデンがソニーに在籍していた25年間で、一部が開発されていた。
前作よりおよそ10時間長く、技術的にも進歩しているため、開発にはかなりのコストがかかっていると思われる。
しかし、小売価格は変わらず59.99ドルだ。

「このモデルの問題点は維持不可能ということです」とレイデンは述べた。
彼は、現世代の開発コストはAAAゲームにおいて(マーケティングコストを除き)8000万ドル(約85億円)から1億5000万ドル(約160億円)に達しており、
完成までに最長5年かかっていると説明。その上、AAAゲームの予算は歴史的に見て各世代で倍増しているため、
PS5での開発予算は3億ドル(約320億円)になる可能性があるという。

「次世代では、予算を倍にして成長できるとは思えません。業界全体として腰を据えて、
“何を作るのか? プレイヤーが期待するものは何か?
ストーリーを描き伝えるべきことを伝えるための最適な方法は?”ということを考えなければならないと思います」

彼は、小売価格の融通が利かなければ予算は維持不可能であることを指摘した。
「この事業を始めたときから59.99ドルですが、開発コストは10倍になっています。
小売価格の融通が利かずコストが大きく変動する場合、このモデルはより難しくなります。
この世代では、こういった2つの必須事項が衝突することになると思います」

4Kの出現や広大な世界を期待されていることから、AAAゲームが安くなることはないだろう。
レイデンは、これによってさまざまなタイプのクリエイターがAAAゲーム事業から締め出されてしまう可能性を指摘している。

「どのアドベンチャーゲームも、50〜60時間のゲームプレイを目指すのは難しいです。
実現するにはかなりコストが高くなってしまうからです。
このように敷居が高いと、最終的には注目のクリエイターや、彼らのストーリーを市場から締め出すことになるかもしれません。
これは見直さなければいけないのです」

レイデンは、5年かけて80時間のゲームを開発するのではなく、3年で15時間のゲームを開発することを検討すべきだという。
そうすれば、コストを管理し、標準的な小売価格を維持するだけでなく、
「より濃密で魅力的なコンテンツ」を作ることに役立つとのことだ。

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1スレ  2020/06/26(金) 19:00:28.38
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