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毎日新聞

感染者と接近、メールで連絡 QRコード活用「コロナ安心システム」 福島・いわき
店頭に示されたQRコードをスマートフォンなどで読み取る福島県いわき市の「あんしんコロナお知らせシステム」=いわき市役所で2020年7月7日午後0時9分、柿沼秀行撮影
 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、福島県いわき市は、QRコードを活用した市独自の情報共有システムの運用を10日に始める。「あんしんコロナお知らせシステム」と名付け、参加する飲食店などで感染者が確認された場合、同じ時間帯に同じ店にいた人に連絡できるようにする仕組み。割引クーポンなどのサービスも用意。市は、コロナ対策と同時に経済活動との両立も図りたい考えだ。

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 市によると、このシステムに賛同する店舗は7日現在で約350店あるという。店は市からQRコードの発行を受け、客は来店時にスマートフォンなどでQRコードを読み取り、空メールを送ることで、市が店舗や日時の情報を記録する。

 システム参加店の利用者が陽性と判明した場合、市がこの人と同じ時刻に同じ店にいた利用者を抽出し、メールで連絡する。同時に、保健所は濃厚接触者をいち早く特定し、感染拡大を防ぐ狙いだ。

 QRコードを活用した感染拡大防止策は、都道府県単位で取り組むケースが見られるが、市町村単位では全国的にも珍しいという。市は、国の接触確認アプリ「COCOA」と併用することで早期発見につながると期待する。

 対象となる店舗は、マスクを外す機会が多く、不特定多数の人が長時間滞在する飲食店や理美容店のほか、市の公共施設などで3000店舗に上るといい、来年2月までの間にできるだけ多くの店舗に協力を呼びかける。

 特に、東京都で7月に入り、ホストクラブなど「夜の街」関連を中心に100人を超える感染者が出る日が続いているだけに「夜の街の飲食店も個別に協力を呼びかけたい」としている。

 7、8月中であれば参加店でQRコードを利用するごとに100円割引のクーポンが発行される。また、抽選で毎月5000人に、3000円分の利用券が贈られる。

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