新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中に新聞記者らと賭けマージャンをしたとして、賭博や常習賭博、贈収賄容疑で告発された黒川弘務・前東京高検検事長(63)について、東京地検特捜部は10日、不起訴処分とした。

ともにマージャンをしたとされた新聞記者ら3人も同様に不起訴とした。

法務省が5月22日に公表した調査結果によると、黒川氏は、産経新聞記者2人、朝日新聞社員1人と約3年前から月に1、2回程度、賭けマージャンをしていた。

レートは1000点を100円に換算する「点ピン」で、5月1日と13日にはそれぞれ1万〜2万円程度の現金がやり取りされたとしている。

黒川氏は同月21日に検事総長から訓告処分を受け、翌22日に辞職した。

黒川氏は2020年2月に退官予定だったが、政府が1月末、検察官として初となる半年間の定年延長を閣議決定していた。

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https://mainichi.jp/articles/20200710/k00/00m/040/160000c