オホーツク海側の興部町は大阪大学と連携して、牛のふんと尿から液体燃料のメタノールを製造する実験に初めて成功したと発表しました。

酪農が盛んな興部町は牛のふんや尿の新しい活用方法を生み出そうと、去年7月から大阪大学と連携してメタノールを製造する実験を行っていました。
町と大学は15日に記者会見を開き、牛のふんと尿で作ったバイオガスを化学反応させてメタノールを製造することに初めて成功したと発表しました。
町と大学によりますと、牛のふんや尿を使ってメタノールを製造する実験に成功した例は世界でも聞いたことがないということです。
メタノールは液体燃料や化学繊維の原料として需要が高まっていて、町と大学では将来的に企業などとも連携して事業化を目指したいとしています。
興部町の硲一寿町長は「応援していただける企業を探して5年以内をめどに実用化に向けて研究を進めていきたい」と話しています。
大阪大学高等共創研究院の大久保敬教授は「このような技術を求めている全国あるいは世界のモデルケースとして展開させていきたい」と話していました。

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NHK 北海道のニュース
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