中国が目立たないように神経を尖らせているコロナ禍の最中に起こった謎多き事件。

米ピッツバーグ大学医学部の劉備(Bing Liu)助教授(37)が今月2日、大学からの「新型コロナウイルスの重大発表」を前に自宅アパートで射殺され、駐車場の車の中からイートン社ソフトウェアエンジニアのHao Gu容疑者(46)も遺体で見つかるという痛ましい事件がありました。

警察は無理心中との見方を強めている

助教授(シンガポール国立大学出身、妻と2人暮らし)は頭と首、胴部を撃たれて即死。Gu容疑者も頭を銃で撃って死亡。動機は地元の警察が捜査中ですが、当初のネットの噂とは裏腹に「研究と事件を結びつけるものは何も見つかっていない」とのこと。親しい間柄だったことから、警察は無理心中との見方を強めています。「工作員に消された」とか思っていたみなさんはここで行き止まり、です。

具体的な研究内容は明かされていない

気になる研究内容ですが、助教授は論文30本以上の共同執筆に加わり、コンピュータバイオサイエンスの分野で新型コロナウイルス感染の細胞メカニズムと後遺症の基礎細胞の研究に意欲的に取り組んでいました。大学の追悼メッセージには「遺志を継いで研究を続ける」とあるだけで、具体的な研究内容までは明らかにされていません。

期待のワクチン登場の可能性

ピッツバーグ大学は去る4月2日にCOVID-19のワクチン「PittCoVacc」の査読結果を発表したばかりです。助教授が関わっていたかどうかはわかりませんが、これは注射をしなくても400本の突起のマジックテープ状のパッチを貼るだけで摂取が可能な優れものとのこと。糖とタンパク質だけでできているので終わると自然に肌に溶けるし、冷蔵も不要なので運搬も楽です。すでにマウス実験で新型コロナを中和する抗体が確認されており、FDAの承認が下り次第、早ければ今月からでも人体の臨床試験に入るという話でした。

Video: wpxi.com

事件がヘッドラインをにぎわせるまで全然知らなかった…。花王とEME、北里研の抗体研究と同じく、もっと注目されていい成果ですね。

Sources: NBC, WPXI, DUCKS

satomi
https://news.yahoo.co.jp/articles/3416e77c82862333497dc2dd362d3c291b27e373