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マクドナルド、1〜6月期営業益最高 郊外店が好調

日本マクドナルドホールディングスが12日発表した2020年1〜6月期の連結決算は営業利益が前年同期比1%増の147億円で、1〜6月期の最高益だった。新型コロナウイルス対策で休校や在宅勤務が広がる中で郊外店で持ち帰り需要をつかんだ。米マクドナルドによる株の売却予定について、下平篤雄副社長は記者会見で「米社が発表した以上のことは関与していない」と話した。

日本マクドナルドHD株を巡っては、7月に米マクドナルドが現在保有する約50%のうち15%を売却する方針を示している。下平副社長は「米社は徐々に売却していくと言っている。現時点で自社株買いは検討していない」と説明した。

1〜6月期の連結売上高は2%増の1392億円。直営店とフランチャイズチェーン(FC)店を合計した全店売上高は6%増の2820億円と過去最高だった。都市部に多い直営店は3%減の930億円だったが、郊外に多いFC店の売り上げが伸び、本体へのロイヤルティー収入などが14%増加した。店舗の改装に伴う損失を計上して純利益は5%減の91億円。

20年12月期通期の業績見通しは据え置いた。1〜6月期の既存店売上高は会社予想を上回っているが、全国で7〜8月に学校の夏休みが短縮される影響が見通しにくいという。7月の既存店売上高は前年同月を1%上回った。

2020年8月12日 20:30 日経