指定された方向以外に進行することを禁止した規制標識が設置された5差路で、北海道警が本来取り締まる必要のない時間帯に6年間で16件の違反取り締まりを行っていたことがわかりました。

 北海道警釧路方面本部によりますと、誤った交通違反の取り締まりが行われていたのは、北海道釧路市春日町5番地周辺の道道と市道が交わる5差路の交差点です。

 この交差点には、右折することを禁止する「指定方向外進行禁止」の標識が4か所に設置されています。しかし、本来一緒に設置されているはずの「補助標識」が欠落しています。

 「補助標識」には、右折禁止の時間帯「午前7時〜9時」「午後1時〜4時」が記載されているはずでしたが設置されていなかったため、本来取り締まる必要のない時間帯にも取り締まりが行われていました。

 標識は1981年に設置され、2009年に交換されていて、いつから「補助標識」が欠落したのかは不明で、原因もわかっていません。

 5月12日、5差路で右折禁止の交通違反で3件取り締まった後に確認を進める中で、取り締まりの対象時間外だったことが発覚。標識の欠落もわかったということです。

 記録が残る2014年7月1日から2020年5月12日までの間、本来右折禁止ではない時間帯に計16件取り締まりをしていたことがわかりました。

 16件では、いずれもドライバーに交通反則金の支払いをさせていたほか、中には「ゴールド免許」を剥奪したケースもあったということです。

 今後早急に反則金の還付や、運転免許証の再作成などの措置をするとしていて、北海道警釧路方面本部交通課の立崎昌宏次席は、「今後規制内容と標識の整合性を十分確認し、再発防止に努めたい」としています。

 現在この5差路は、「終日」右折禁止の規制に変更されています。

8/12(水) 22:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/20e790ae86316d9274a7788f94c728829e786bc1