世界各国で4〜6月期のGDP(国内総生産)の発表が相次ぐ中、欧米の急激な景気悪化が鮮明となっている。

各政府は大規模な経済対策でてこ入れを模索しているが、新型コロナウイルスによる都市封鎖
(ロックダウン)がもたらした傷跡は深く、不況の長期化に懸念が強まっている。

「試練の時を迎えている。何十万もの人々が既に職を失い、さらに多くの人々が今後数カ月でそうなるだろう」。
スナク英財務相は12日、経済的な衝撃の大きさをこう表現した。

同日公表された英GDPは前期比年率で59.8%減。前例のない大幅な落ち込みとなった。

記録的な悪化は米国やユーロ圏主要国でも同じ。いち早く経済活動を再開してV字回復を果たした中国を除き、
これから統計を発表する国を含む大半が大幅なマイナス成長となる見通しだ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020081500407&;g=int

◇先進国の4〜6月期成長率
        前期比    年率換算
 
 米国    ▲9.5   ▲32.9
 
 英国   ▲20.4   ▲59.8
 ドイツ  ▲10.1   ▲34.7
 フランス ▲13.8   ▲44.8
 イタリア ▲12.4   ▲41.0
(ユーロ圏)▲12.1   ▲40.3