札幌市は21日、同市中央区のキャバクラとスナック、ライブハウスの3店で発生していた新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が収束したと発表した。
 3店の感染者数は、キャバクラ17人▽スナック6人▽ライブハウス35人。それぞれ7月24日、同21日、8月6日を最後に新たな感染者が確認されておらず、市は「今後も新たな患者は発生しない」と判断した。
 このうちライブハウスでは、感染が広がった可能性がある7月21〜24日の4日間の濃厚接触者79人のうち71人が検査を受け、出演者10▽運営スタッフ4▽客21−の計35人の感染が確認された。
 同市によると、検査結果が分かっていない8人の中には検査に協力しない濃厚接触者も複数含まれる。
 35人の感染者のうち出演者10人と客9人は首都圏から訪れていた。4日間は同じ出演者がライブを行っており、陽性と判明した運営スタッフは出演者側の関係者で、ライブ後の交流会の運営などに携わっていた。一方、ライブハウスの従業員は全員が陰性と確認された。
 同市の担当者は「首都圏からの出演者に発症日の早い人が多く、感染の流行地で仕事をしていたことから、出演者から感染が広がったと推測される」との見解を示した。

https://www.sankei.com/life/amp/200821/lif2008210046-a.html