安倍晋三首相(65)が辞任する意向を固めた。体調が悪化し、職務継続が困難と判断した。

安倍首相の持病、潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起き、「びらん」や「潰瘍」などができる病気で、腹痛、下痢、血便などの症状がある。

医学ジャーナリスト松井宏夫さんによると「症状が出る活動期と症状を感じない寛解期を慢性的に繰り返します。原因は分かっていませんが、
免疫異常が関係しているとみられています」という。

治療は一般的に、5−アミノサリチル酸製剤、ステロイドなど薬物療法が中心。松井さんは「それらで効果がない場合は、免疫抑制剤を使ったり、
白血球除去療法が行われることもあります。この治療は週に1、2回、活性化した白血球を除去し、血液を戻します。一般的に、これらの内科的治療で改善しない場合は、
大腸を摘出する手術が検討されます」と説明する。
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