全寮制男子校で私立の自由ケ丘高校(兵庫県姫路市夢前町)が来年春以降の新入生の募集を停止することが4日、分かった。新型コロナウイルス感染症の影響で、今年の入学生が募集定員の5分の1まで落ち込んだことなどが原因という。

 同校は学校法人「日生学園」(津市)が運営。前身の日生学園第三高校が1983年に開校し、2015年に校名を変更した。不登校を経験した生徒を多く受け入れ、生徒たちは共に寝泊まりしながら勉学に励み、陸上競技部や自転車競技部など部活動でも優秀な成績を収めている。

 しかし、近年は通信制の学校が増えるなどして、生徒数は減少。今年は新型コロナの影響で、2〜3月に開いた学校見学会には数人しか参加せず、春の入学者は募集定員(180人)を大きく下回る38人にとどまった。

 来春以降について、同学園の担当者は「閉校は考えておらず、休校する可能性が高い。さまざまな学校の形があるので、入学希望者が再び増えれば再開も考えたい」と話す。在校生については希望を聞き取った上で、同学園が運営する別の高校への転入も含めて検討するという。(斉藤絵美)
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