(高雄中央社)日本人ネットユーザーが、台湾鉄路管理局(台鉄)南廻線の名物列車「藍皮普快車」の回送列車に乗ったとツイッターで明かし、波紋が広がったのを受け、同線を管轄する高雄運務段の徐竹平段長は、「(台湾の)鉄道ファンが誤って案内したと思われる」と釈明した。

藍皮普快車は、青の塗装が特徴的な、台湾に唯一残る非冷房の旧型列車。枋寮(南部・屏東県)−台東(東部・台東県)間を1日1往復している。沿線の風光明媚な景色や、扇風機しかなく、窓が開けられるレトロな雰囲気などが魅力で「解憂(憂さ晴らし)列車」と呼ばれ、日本からも鉄道ファンが訪れる。

この日本人は8月30日午後6時30分すぎ、台湾で知り合った鉄道ファンと一緒に枋寮駅で藍皮普快車の回送列車に乗車したという旨のツイートを、車内や駅ホームの写真とともに投稿していた。台鉄の規則では、回送列車に一般客を乗せることが禁止されているが、文中に「列車長」という記述があったため、一部のネットユーザーからは列車長が便宜を図ったのではという疑問の声が寄せられていた。

徐氏によると、当日の列車長は、乗車を認めていないと関与を否定。回送列車がたまたま、2人が乗車予定だった高雄行きの特急と同じホームに止まっていたため、同行の鉄道ファンが勘違いしたのではないかと話したという。日本人乗客は、回送列車が目的地の潮州駅に到着した後、ほかの列車に乗り換えて高雄に向かったことが分かっている。

Yahoo(フォーカス台湾)9/11(金) 14:21
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