https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200915/k10012618931000.html

収穫の秋を迎え、皇居では、天皇陛下が恒例の稲刈りをされました。

皇居の稲作は、去年、皇位継承に伴って、天皇陛下が上皇さまから受け継がれました。
天皇陛下は、15日午前11時半前、皇居にあるおよそ240平方メートルの田んぼに入られました。

田んぼには、ことし5月にみずから植えられた、もち米の「マンゲツモチ」とうるち米の
「ニホンマサリ」の稲穂が実りました。

長袖シャツにズボン姿で長靴を履いた天皇陛下は、鎌を使って合わせて20株を手際よく刈り取られました。

ことしは、7月の日照時間が平年に比べて少なかったものの8月に持ち直したことで
稲はおおむね順調に育ち、作柄は平年並みだということです。

天皇陛下が、種もみまきから稲刈りまでの一連の作業に臨んだのはことしが初めてで、
このあと、稲作を終えた感想を出されました。

この中で天皇陛下は「本年は、豪雨等による被害や新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、
農業に従事されている皆さんのご苦労もいかばかりかと思います。そうした中、実りの秋を迎え、
各地で収穫が無事に行われることを願っております」と述べられました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200915/K10012618931_2009151501_2009151515_01_02.jpg