ゆうちょ銀行は3日、デビットカード「mijica(ミヂカ)」の顧客情報が流出した恐れがあると発表した。7月から9月にかけて会員用の専用サイトが不正アクセスを受けていた。ミヂカでは同時期に332万円の不正送金の被害が出ており、サイトから流出した顧客情報が利用された可能性がある。専用サイトは3日夜に停止した。

ミヂカの会員の漢字とカナの氏名、生年月日、カード番号の末尾4桁、カード有効期限が流出した可能性がある。不正アクセスは7月28〜30日、8月1〜4日、同14〜20日、9月9〜13日に断続的に受けていた。顧客情報の流出件数などは分かっていない。

ミヂカを巡っては9月、送金機能を悪用した被害が判明した。被害は8月8日、9月6日、同15日に起き、54人の顧客の貯金332万円が第三者に不正に送金された。ゆうちょ銀は9月16日に送金機能を停止した。専用サイトの運用は続けていた。

ゆうちょ銀では、このほかにもNTTドコモのドコモ口座などのキャッシュレス決済サービスで約6200万円の不正引き出し被害が判明している。10月末までに一連のサービスの安全性を総点検するとしている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64589550T01C20A0EA3000/