茨城県ひたちなか市で今年7月、生後1カ月の長女に暴行を加えて殺害したとして、父親で土木会社員の小沼勝容疑者(28)が殺人容疑で逮捕された事件で、妻(24)が長女への暴行を「阻止しようとした」と話していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。小沼容疑者は同日朝、水戸地検に送検された。

 妻は県警の調べに、小沼容疑者が長女に繰り返し暴行を加えていたと証言している。捜査関係者によると、妻は「(長女をかばおうと)手を伸ばして阻止しようとしたこともあったが、止められなかった」と供述しているという。「自分も暴行を受けることを恐れていた」という趣旨の話もしており、県警は、小沼容疑者が妻の制止を振り切って暴行を加えていたとみている。

 妻は知人に、携帯電話のショートメールで小沼容疑者の虐待を相談していたが、警察や児童相談所には相談をしていなかったという。

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