神奈川県座間市のアパートで2017年、男女9人の切断遺体が見つかった事件の裁判員裁判は7日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で初の被告人質問を実施し、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職白石隆浩被告(29)は、争点となっている殺害への同意の有無について、被害者の承諾はなかったと述べた。
 動機は「金と性欲」とし「悩みがある方が口説きやすく、操作しやすい」と供述した。
 被害者らはツイッターに「死にたい」などと書き込んでおり、弁護側は殺害に同意していたとして、法定刑の軽い承諾殺人罪の適用を求めている。被告本人が承諾を否定したことで認識のずれが鮮明になった。

東京新聞 2020年10月07日 20時51分 (共同通信)
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