秋田県藤里町の住宅街で7日にクマに襲われ、頭蓋骨(ずがいこつ)が折れるなどの重傷を負った町内の米森キヨさん(83)が14日夜、入院していた秋田市内の病院で脳挫傷のため死亡した。

 米森さんがクマに襲われたのは、町役場の約200メートル北の住宅街。町によると、被害に遭う前日、高台の畑にあるクリの木の近くでクリ拾いをしていた米森さんが目撃されているといい、7日もクリ拾いの帰りだった。

 高台にはクマによるとみられるクリが食べられた痕跡が確認されている。米森さんを襲ったクマは、高台から急斜面を下りた後、川を渡って住宅街に入ってきたとみられている。

 米森さんは、付近の人が発見した際には意識があり、「クマに襲われた」と話していた。その後に意識不明となり、病院で治療を受けていた。

 秋田県内でクマに襲われて死者が出たのは、2017年5月に仙北市の山林でタケノコ採りの女性(当時61)が被害にあって以来。

 今年8月26日には、同県鹿角市の男性(当時72)が県境に近い岩手県八幡平市の林道で死亡しているのが見つかり、遺体にはクマにかまれたとみられる跡があった。

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