稲垣千駿
2020年10月20日 6時00分

 運転中に体調不良や交通事故を起こした時に助けを呼べる「通報ボタン」が新型車に相次いで搭載されている。20年ほど前から高級車の一部で採用が始まっていたが、使い勝手のよさなどが評価され、急速に普及が進んでいる。
 スバルが15日に発表した主力車種「レヴォーグ」の新型車は追加装備で運転席の上に「SOS」と書かれたボタンがつけられる。押すと専用のオペレーターとつながり、やりとりができる。サービスの利用開始から5年経つと年間5500円の利用料がかかる。
 このボタンはエアバッグが作動すると自動で通報する機能とともに初めて採用された。同社は「つながる安全」とアピールする。
 同様のボタンの機能を日産自動車は6月発売の「キックス」の全車で標準装備にした。ホンダは2月発売の新型「フィット」、マツダも10月発売の「MX―30」など3車種に標準装備したり、追加で使えるようにしたりする。トヨタ自動車は全体の半数にあたる約30車種で標準装備する。料金体系は会社ごとに異なる。

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