「本当は日本で働きたい…」中国「千人計画」参加者の本音 ノーベル賞・本庶教授も日本の現状に警鐘
国際 中国 週刊新潮 2020年10月29日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10310559/
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本庶佑教授

■「働けるなら日本で…」

 中国政府が推進する「千人計画」は、
世界中の優秀な研究者を好待遇で集めるプロジェクト。
米国をはじめとする各国は科学技術を盗まれる懸念から警戒を強めているが、
実は日本人研究者も多く参加している。
その背景には、我が国の研究環境の劣悪さがあるという。
実際に計画に参加する日本人たちの本音とは――。
(略)
高畑亨教授(43)によると
「(略)
 給料や研究費が高いから中国に行くのではなく、
 日本に研究者としてのポストがない。
 だから中国へ行くしかなかったのです。」

■中国からノーベル賞が続出?
(略)

■「お金が貰えないと困る」
(略)

■「日本は先頭集団の最後尾にいる」
(略)

「マラソンにたとえるなら、
 今の日本は優勝争いを繰り広げる先頭集団の最後尾にいる状況。
 一度でも脱落すれば、挽回には大変なエネルギーが要りますから、
 今がまさに、
 我が国の科学技術政策を見直すラストチャンスなのです」

 図らずも「千人計画」のベールを剥いで見えてきたのは、
我が国の目を覆いたくなる構造的な惨状だった。