開票作業が長引く米大統領選で、トランプ陣営が票の再集計や開票打ち切りを求めたことに抗議し、バイデン氏の支持者らが4日、開票継続などを求めて各地でデモを行い、一部が暴徒化して約70人が逮捕された。

 AP通信などによると、東部ニューヨーク州や西部オレゴン州で、バイデン氏支持者らが開票作業の続行などを求めるデモがあった。オレゴン州ポートランドではデモ隊の一部が暴徒化して中心街で窓ガラスを割るなどし、約10人が逮捕された。ブラウン州知事は州兵を動員して治安維持に当たらせた。

 ニューヨークではデモ隊の一部が暴徒化し、約60人がゴミ箱への放火や地下鉄の駅への交通妨害などの容疑で逮捕された。

 一方、西部アリゾナ州フェニックスなどでは、トランプ氏の支持者ら数十人が開票作業の中断などを求めて開票所に押しかける騒動があった。【秋山信一】

https://mainichi.jp/articles/20201105/k00/00m/030/321000c