https://www.tv-tokyo.co.jp/news/txn/news_txn/post_214913
競争ではなく協力...「精子は助け合って泳ぐ」東北大が発表 不妊治療へ期待

東北大学の研究チームは、
精子が互いに助け合って泳ぎ、
卵子へと向かうとする研究結果を発表しました。

研究チームは、
精子が泳ぐことで作られる「流体の流れ」によって
他の精子の運動にどのような影響を与えるかを、
力学法則に基づいてシミュレーションしました。

その結果、
横に並んだ2つの精子の速度は、
ともに最大で16%向上することがわかったということです。

精子の動きをめぐっては、
不妊治療の観点から、近年研究がさかんに行われていて、
ことし7月には、イギリスのブリストル大学などが、
精子は、コルクの栓抜きのように
回転しながら前進しているとする研究成果を発表しています。

東北大学の研究チームは、
不妊の原因のおよそ半分は男性側にあるとした上で、
「精子の動きを物理視点で解析し、
動きをより高めることで不妊治療につなげたい」
とコメントしています。


※引用元
●論文:米国物理学協会Physics of Fluids(※オープンアクセスはAbstractのみ)
Nanami Taketoshi, Toshihiro Omori and Takuji Ishikawa (2020) Elasto-hydrodynamic interaction of two swimming spermatozoa


●プレスリリース:東北大学のHP
精子は助け合って卵子を目指す 〜不妊治療へつながる精子の協調運動を解明〜

19:30