統一まであと114514年

 「友達と話してもコロナの話が大半なほど、とても心配だったけど、無事に試験が終わってすっきりした気持ちです」

 3日、京畿道高陽市(コヤンシ)のある試験会場で、2021学年度大学修学能力試験(修能、大学入学一斉試験)を受験したキム・ジェヨンさん(18)の声は明るかった。受験生にとって今年は紆余曲折の多い年だった。新型コロナウイルス感染症の影響で修能が一度延期されたり、登校が中止されたりするなど、不安な時が続いた。キムさんは「友達のおかげでここまで来られました。試験を受けたすべての受験生に、ねぎらいの言葉を伝えたい」と語った。

 新型コロナが拡散する中、誰もが緊張した修能が終了した。教育部はこの日、修能の全志願者49万992人のうち、1時間目の受験者数は42万6344人(86.83%)だったと明かした。1時間目時点での欠席率は13.17%と、史上最高を記録した。昨年は11.52%で、2年前は10.68%だった。試験会場もまちまちだった。コロナで確定判定を受けた41人は、拠点病院や生活治療センターなどに入院、入所して受験した。教育・保健当局は、修能前日から当日未明までに414人の受験生に対する診断検査を行い、試験開始前に陽性判定を受けた5人に対する試験会場割り当てを完了したとも発表した。自己隔離状態の456人は、地域ごとに設けられた別途の試験会場で受験した。一般の試験会場が割り当てられたものの、発熱などの症状が見られたため、試験会場内の別の試験室で受験した受験生は160人だった。


 修能は比較的落ち着いた中で進められた。「コロナ修能」は、試験会場周辺の風景からして変化を見せた。政府や地方自治体の命令などにより、毎年試験会場の周囲を埋め尽くしていた応援団や、校門前で祈る親たちの姿も見られなかった。ソウル瑞草区(ソチョグ)の世和高校に設けられた試験会場では、朝7時30分前後には多くの受験生たちの姿が見られたが、落ち着いた雰囲気だった。受験生の家族も、受験生に「緊張するな」「きっとできる」などと激励したのみで、すぐにきびすを返した。

 午後4時40分ごろの試験終了と共に、固く閉ざされた校門は開かれたものの、受験生が一人二人と姿を現したのは20分あまり後だった。距離を保つために、退室時間がやや遅くなったのだ。ソウル市龍山区(ヨンサング)の龍山高校の前で出会ったソン・ヨハン君(18)は「仕切りやマスクが窮屈でも仕方ないと思った。無事に修能が終わってすっきりした」と話した。

 一方、修能の前日や当日に、試験監督官や受験生がコロナ感染の診断を受けるケースも発生した。大田(テジョン)では、修能監督官を務める30代の教師が前日に陽性判定を受け、この教師と接触した別の監督官と本部要員(同僚教師)31人が、予備要員と入れ替えられて試験会場に投入された。仁川(インチョン)では、高3の受験生が修能当日の未明に陽性判定を受け、仁川医療院に設けられた感染者の受験生のための臨時試験会場で受験した。

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/38478.html