【AFP=時事】アフリカ南西部ナミビアの政府が、生きたゾウ170頭を販売するとの新聞広告を出した。野生のゾウの個体数増加や干ばつ、生息地をめぐる人間との衝突を理由に挙げている。

 国営日刊紙ニュー・エラ(New Era)に2日、「高い価値のある」ゾウ170頭を販売するという政府広告を掲載。
 政府は、ゾウを販売するのは「干ばつや個体数の増加に加え、ゾウと人が衝突しているため」だと説明している。

 公式統計によると、同国には約2万8000頭のゾウが生息しているという。

 ポハンバ・シフェタ(Pohamba Shifeta)環境・観光相はAFPの取材に対し、過去に個体数抑制のためにゾウを銃殺した際に批判が集まったことから、生体を販売することにしたと明かした。

 一方でシフェタ氏は、無謀な販売をするつもりはないと釘を刺している。

 政府広告には、ゾウを輸出する場合、購入者が輸出国と輸入国の両方でワシントン条約(CITES)の必要条件を満たしていることが確認されなければ、取引を認めないと明記されている。

 ナミビアでは今年10月に野生のバッファロー100頭、また昨年にはバッファロー600頭、スプリングボック150頭、キリン60頭、ゾウ28頭などあわせて約1000頭の動物が売りに出されていた。【翻訳編集】 AFPBB News

12/5(土) 1:38配信
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