小児科の初診加算、2倍以上に引き上げへ 6歳未満対象
12/7(月) 20:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e44d2269c466cb9b47057df7abae0d43a4761d9

 新型コロナウイルスの感染拡大により受診控えなどで経営難に陥っている小児科を支援するため、政府は乳幼児の初診時に加算できる診療報酬を2倍以上に引き上げる方針を固めた。新型コロナに対応する医療提供体制の強化策と合わせ、8日に取りまとめる経済対策に盛り込む。

 6歳未満の乳幼児の初診時に、通常の初診料に加算できる「乳幼児加算」の750円(義務教育就学前は2割負担で自己負担は150円)を2倍以上に引き上げる。

 厚生労働省によると、昨年4月時点ですべての都道府県と市区町村が乳幼児の自己負担分を援助している。通院を無償化する多くの自治体では、今回の措置で利用者の負担は増えない見通しだ。

 厚労省によると、小児科の診療所は、今年5月の診療報酬が前年同月の53・9%に激減。6月以降は回復基調にあるものの、前年同月の6、7割程度にとどまる。ほかの診療科と比べても経営への打撃は大きい。与野党から支援を求める意見が出ていた。

 政府はまた、感染拡大で重症者向けの病床確保が難しくなっていることを踏まえ、ICUなどで治療して症状が回復した患者が別の病床に移る場合の診療報酬を上乗せする。(久永隆一)