新年も近づいていますが、今回取り上げるのは『神社数“日本一”のなぜ』についてです。

ちなみに全国の神社数は、コンビニエンスストアよりも多い約8万1000社。

このうち新潟県の神社数は約4700社で2位の兵庫県に1000近い差をつけて全国で最も多くなっています。

なぜ新潟県が神社の数が日本一多いのか、新潟県神社庁に話を聞くと、主に次の2つの理由を挙げていました。

【理由1】新潟県の人口が日本一だった

実は明治時代、新潟県は人口が日本で一番多い県だったのです。

明治21年の人口は約166万人、次いで兵庫県の151万人。東京は4位でした。

当時は集落に1つ神社をつくる風習があったということで、人口も多く集落の数も多かった新潟に多くの神社がつくられたと見られています。

【理由2】神社の統合が進まなかった

明治政府が神社の統合を各都道府県に呼びかけたのですが、当時の新潟県は他県ほど強力に統合を推し進めなかったそうです。

この理由については、はっきりとは分かっていないそうなのですが、いずれにせよ新潟県に神社数が多いのは、こうした背景が考えられているのです。

そして、よく耳にする“神社の名前”はありませんか?

実は県内にある神社の約4分の1が『諏訪神社』に関連する神社で、県内で最も多いのです。

全国2万以上あるとされる諏訪神社の総本社は長野県諏訪市の諏訪大社。

ここに祀られている『建御名方神(たけみなかたのかみ)』という神様の母親が、糸魚川に生まれたと伝えられる『奴奈川姫(ぬなかわひめ)』なんだそうです。

調べてみると知らないことが多い神社ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で時期や時間をずらす“分散初詣”が呼びかけられています。

新潟県神社庁の栗田宗明 参事は「いつも大きな神社にしか行ったことがない人であれば、近くの小さな神社へ参拝に訪れていただくと密にならず、ゆっくり参拝できるのでは」と話していました。

https://www.fnn.jp/articles/-/117024