兵庫県教育委員会が22日に発表した教職員の懲戒処分では、体罰や交通違反などで7人が停職や減給、戒告となった。本年度の懲戒処分はすでに計50人となり、過去10年で最多だった昨年度1年間(59人)に迫る勢いだ。

 停職3カ月となった姫路市立中学校の男性教諭(46)は7月、姫路市内を運転中、クラクションを鳴らしながら交差点を通過した乗用車の女性を執拗に追い掛け、無理な追い越しなどをしたという。姫路簡裁から12月17日に罰金30万円の略式命令を受けた。教諭は「教育者として自覚に欠けた行動で、深く反省している」と話しているという。

 戒告となった伊丹市立中学校の男性教諭2人は、別の教員の悪口を言った1年の男子生徒2人に、8日間で職員室前の廊下(22・5メートル)を雑巾掛けで計100往復させたという。飲酒運転で物損事故を起こしたという姫路市立中学校の男性教諭(62)も停職6カ月となった。

 県教委担当者は「例年になく処分が多い。厳しく指導したい」と話している。(斉藤絵美)

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