インターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)によると、過去1年で大豆ミートや培養肉などの代替肉を食べた人は2割だった。健康や低カロリーを意識して代替肉を選ぶ人が多かった。今後の意向については約3割が食べたいと回答。添加物や原材料に不安を感じる回答もみられた。

マイボイスコムが12月、10~70代の男女を対象に調査し、1万133人から有効回答を得た。代替肉について、認知率は80%だった。直近1年間で食べた人は23%、これまでに食べた経験のある人は39%にのぼった。

過去1年間に食べた代替肉の内訳をみると(複数回答)、「大豆ミート加工品・総菜を食べた」の回答が最多で13%だった。「大豆ミートを購入し料理して食べた」は5%、「大豆ミート以外の植物由来代替肉を食べた」は2%だった。動物細胞を培養した「培養肉の加工品を食べた」は1%だった。「いままでに食べたことはない」の回答は61%にのぼった。

過去1年に代替肉を食べた人に理由をきくと(複数回答)、「健康のため」が最多で30%を占めた。「どんな味か、試しに食べてみた」(22%)、「高たんぱくで低カロリー」(19%)も回答が多かった。

今後の代替肉の利用意向については「食べたいと思う」「やや食べたいと思う」の回答が合わせて29%だった。「あまり食べたいと思わない」「食べたいと思わない」は合わせて34%だった。女性の10~30代で利用意向の比率が高く、男性は非利用意向者の比率が高かった。

今後食べる場合の代替肉の種類をきくと(複数回答)、「大豆ミート」が最多で44%を占めた。そら豆やエンドウ豆などを使った「大豆以外の植物性原材料を使ったもの」は22%、小麦による「グルテンミート」は11%だった。「培養肉」は4%だった。

代替肉について気になることや不安なことについては(複数回答)、「おいしいかどうか」が最多で52%だった。「何が入っているかわからない」(30%)や「添加物が不安」(30%)など、原材料を不安視する声もあがった。

ソース
日本経済新聞 2020年12月28日 13:12
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ251HS0V21C20A2000000