爪水虫などの治療に用いる錠剤に睡眠導入剤成分が混入した福井県あわら市の小林化工について、問題発覚後に社長や担当役員ら経営陣が製造現場を確認していなかったとして、厚生労働省が問題視していることが12月29日までに同省への取材で分かった。「(事案の発生は)社風や経営層の姿勢が根底にある」と厳しく指摘している。

 今回の問題を受け日本製薬団体連合会(日薬連)が25日に開いた緊急説明会で、同省監視指導・麻薬対策課監視指導室の江野英夫室長が、21日に同社へ立ち入り調査した田中徹課長の話を代理で紹介。「立ち入り検査の際に、事案発生以降、経営層が誰も現場を確認していないことが判明している」と説明した。さらに「今回の事案を非常に軽く見ているか、現場のことは現場に任せるといったメンタリティーが感じられた」と同社の姿勢を批判した。

 日薬連は製薬業界の31団体(約600社)が加盟。説明会は業界全体で製造管理の徹底を図ろうとオンラインで開催し、製薬会社の品質保証責任者や工場の製造責任者ら約3千人が視聴した。

⇒【連載】混入なぜ発生、経緯を追い検証(D刊)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1225233

 小林化工は福井新聞の取材に対し「厚労省のコメントに対して申し上げられることはない」としている。

2020年12月30日 福井新聞
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1234288

※関連スレ
【医療】ジェネリック服用で死亡事故「医師はこんな事故が起こると不安に思っていた」★4
http://itest.5ch.net/asahi/test/read.cgi/newsplus/1607928980