関東大震災の写真 鮮明に 「ガラス乾板」見つかる 横浜

関東大震災で被災した横浜市内の様子を撮影した写真の「ネガ」に当たる「ガラス乾板」が新たに28枚見つかり、当時の被害状況を鮮明に伝える貴重な資料として注目されています。

新たに見つかったのは1923年に発生した関東大震災で大きな被害を受けた横浜市内を撮影した写真の「ガラス乾板」合わせて28枚です。

鎌倉市内の住宅に保管されていましたが、横浜開港資料館が調査したところこれまでにさまざまな資料に掲載されていた写真の原板だと確認されたということです。

この「ガラス乾板」を使うと写真を鮮明に現像することができ、当時の被害状況が克明に浮かび上がってきます。


関東大震災から2週間ほどたったころに撮影されたとみられ、現在の中華街付近を撮影した写真では地面を覆うがれきが一つひとつの形が分かるほど鮮明になるほか、横浜駅を撮影した写真からは列車で避難しようと大勢の人がホームに詰めかけている様子が分かります。

横浜開港資料館の調査研究員、吉田律人さんは「当時の被災状況をクリアにすることができ、さまざまなことを検証できるため非常に価値が高い」と話していました。

発見された「ガラス乾板」は今月30日から横浜開港資料館で一般に公開される予定です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210103/k10012795551000.html

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