https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210109/k10012805731000.html
あすにかけ日本海側中心に断続的に雪強まる見込み 警戒を

北陸や新潟県では短時間に降る雪の量が多くなり、積雪も増え続けています。10日にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に断続的に雪が強まり、積雪がさらに増える見込みで、交通への影響に警戒し、除雪中の事故や停電にも十分注意してください。

気象庁によりますと、強い冬型の気圧配置と上空の非常に強い寒気の影響で日本海側を中心に雪が降り、特に、北陸や新潟県では短時間に降る雪の量が多くなっています。

福井市では午後2時までの6時間に25センチの雪が降り、気象庁は大規模な交通障害のおそれが高まっているとして「顕著な大雪に関する情報」を発表しました。

福井県では、午後5時までの3時間にも20センチ近くの雪が降っているところがあります。

午後5時の積雪は、
▽新潟県上越市で1メートル92センチ、
▽富山市で1メートル23センチ、
▽福井市で98センチ、
▽金沢市で44センチ、
▽長崎市で13センチなどとなっています。

強い冬型の気圧配置は10日にかけて続く見込みで、北日本から西日本の日本海側を中心に、10日朝にかけて断続的に雪が強まる見通しです。

10日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多いところで
▽新潟県で100センチ、
▽北陸で80センチ、
▽岐阜県で70センチ、
▽近畿で60センチ、
▽東北で50センチ、
▽中国地方で40センチ、
▽九州北部と長野県で30センチ、
▽四国で25センチなどと予想されています。

その後、10日夕方から11日夕方にかけての24時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多いところで
▽新潟県で60センチから80センチ、
▽北陸や東北、それに岐阜県で20センチから40センチなどと、さらに雪が続く見込みです。
気象庁は積雪や路面凍結による交通への影響に警戒し、なだれや着雪による停電にも注意するよう呼びかけています。

積雪や路面の凍結による転倒事故にも十分注意してください。

また、積雪が多くなっている地域では、除雪中の事故が相次いでいます。

除雪作業は、必ず2人以上で行い、雪が落ちてくる可能性がある軒下は通らないようにするなど、十分注意してください。
平年を2倍から8倍ほど上回る積雪
一連の大雪で北陸や新潟県、それに東北では、ところによって平年を2倍から8倍ほど上回る積雪となっています。

除雪作業中の事故や雪崩などに十分な注意が必要です。

午後5時現在の積雪です。

新潟県内の積雪は、
▽上越市では平年を5倍上回る1メートル92センチ、
▽湯沢町では2倍上回る1メートル89センチ、
▽新潟市では8倍上回る49センチとなっています。
富山県内の積雪は
▽富山市で6倍上回る1メートル23センチ、
▽高岡市の伏木で6倍上回る1メートル11センチ
▽魚津市で4倍上回る80センチなどとなっています。

富山市では、35年前の1986年以来となる1メートルを超える積雪を観測しました。

石川県内の積雪は、
▽加賀市の菅谷で平年を3倍上回る1メートル5センチ、
▽七尾市で6倍上回る55センチ、
▽金沢市で4倍上回る44センチなどとなっています。

福井県内の積雪は、
▽福井市で5倍上回る98センチとなっています。
また、東北でも
▽秋田県北秋田市阿仁で平年を2倍近く上回る91センチ、
▽青森県むつ市で3倍上回る65センチ
▽山形県酒田市で6倍上回る53センチなどとなっています。

山形県酒田市では午後4時までの24時間に降った雪の量が45センチと、1月の記録としては統計を取り始めてから最も多くなりました。

2021年1月9日 17時40分 NHK