[そば湯湯桶]
湯桶(ゆとう)
そば湯をサービスするための器を湯桶(ゆとう)と言います。
懐石料理で、ご飯を炊いたお釜のおこげをお湯に溶いてお客にだす器を湯桶(ゆとう)といいますが、
これを転用したものと思われます。そもそもがそばを茹でただけのお湯ですから、
少しでも高級感を演出したかったのでしょうね。

最近はプラスチック製が多数派ですが、高級なそば屋では今でも木製うるし塗製を使っているところもあります。
形は丸形と角形があります。角形は注ぎ口が横についていますので、
人の話に横から口を出す事を、江戸時代には「そば屋の湯桶」と言ったのだそうです。

そば湯でそば屋の腕がわかる?
そば湯でそば屋の腕があるていどはわかります。
たとえば、そば湯でそばつゆを薄めて飲んでみると、
化学調味料を使っていれば化学調味料の味が突出して現れてきますのですぐにわかります。
醤油が悪ければ醤油が、鰹が悪ければ鰹がという風に、
薄める事によって隠れていた粗いところがはっきりしてきます。

またそば湯が妙にヌカ臭かったりすると、そば粉が良くないなとか、
妙に小麦粉臭かったりすると、二八じゃなくて逆二八だったりとか。
またそば湯の色が赤茶けていれば、そばゆで釜の火力調整が下手なのかなとか、
そば湯を注意深く味わえば「ああなるほどな」と気づくこともあると思います。

もっとも最近はそば粉を水で溶いて鍋で煮た「作ったそば湯」をだすそば屋が増えているので、
そういうことも見えにくくなってきました。

[そば湯とくだね]
11/18 09:16 フジテレビ 【とくダネ!】
<小倉が斬るパート2>そば湯の飲む?大論争勃発

ある女性がそば湯の存在を知らず、交際相手の男性がそばのゆで汁を
飲んだことに嫌悪感を示したツイッターの投稿に対し、
そば文化をめぐっての大論争が起きている。

とくダネ!が全国657人に聞いた「そば湯を知らない」と答えた人の割合
(北海道8%、東北5%、関東7%、中部6%、中国16%、近畿20%、四国23%、九州・沖縄12%)。

大阪府麺類食堂業生活衛生同業組合・杉本良一理事長によると“東はそば文化、西ではうどん文化がある”とコメント。

総本家更科堀井・堀井良教代表は“飲んでも飲まなくてもどちらでもよい”としながら、
“おいしく作っているので飲んでみて”とコメント。