京都新聞

14日午後3時台の四条河原町交差点。NTTドコモの分析では、人出は前回の緊急事態宣言の発令直前と比べても減っていない(京都市下京区)
 新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が再発令された京都府内で、14日午後3時時点の京都市内主要地の人出は、前日からわずかに減った一方、昨春の緊急事態宣言の発令直前と比べると最大で約1割増えたことが同日、NTTドコモ(東京)による分析で分かった。

 ドコモがスマートフォンの位置情報を活用し、京都駅と四条河原町付近の人出を分析した。データによると、前日と比べた人出は京都駅で2・5%減、四条河原町で5・2%減だった。

 しかし、1回目の緊急事態宣言時と比べ、人出の抑制は思うように効果が出ていない。前回の発令直前の昨年4月6、7日との比較でさえ、人出は京都駅は12・7%、四条河原町は3・3%増えていた。感染防止のため、政府や京都府は不要不急の外出自粛を呼び掛けているが、「コロナ慣れ」も相まって人の流れの抑制は限定的なことがうかがえる。

 昨年1月の平日平均と比べた人出は、京都駅33・9%減、四条河原町30・1%減。感染拡大前(昨年1月18日〜2月14日)比では、京都駅26・4%減、四条河原町8・2%減だった。

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