https://news.yahoo.co.jp/articles/6bd62d1f7d6566e4a67440197dfab56e39376c36

島根県は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)する首都圏在住の県出身者たちを対象に、
一時帰省の支援に乗り出す方針を明らかにした。持病のある人に限り、帰省時に経過観察のため宿泊するホテル代の
半額を助成する制度を創設。29日から申し込みを受け付ける。2月21日まで。

東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の在住者が対象。感染の拡大で入院できない人が増え、
保健所の調査も追いつかなくなっているエリアと説明。感染のリスクを避けるために身内を帰郷させたいと望む
地元の島根県民の思いに応えようと制度創設を決めた。

感染防止の観点で、松江、出雲、浜田、益田市内の宿泊施設に6泊7日〜13泊14日する場合に、
素泊まり料金の半額(上限5千円)を支給。ぜんそくなどの呼吸器疾患や心臓病、糖尿病、高血圧、肥満など
基礎疾患のある人が対象で、必要に応じて付き添い1人も認める。感染者や濃厚接触者は利用できない。
希望者には自己負担によるPCR検査を手配する。

島根県内に住む親族が指定の旅行会社に申し込む。持病の証明書などは不要。宿泊期間は2月1日〜3月6日とし、
100人の利用を想定している。新型コロナ対策の調整用に2020年度一般会計補正予算に計上していた予備費を財源に、
約600万円の経費を見込んでいる。県しまね暮らし推進課は「リスクの高い都会を離れ、故郷で安心してもらいたい」としている。

窓口は、松江、出雲市の宿泊は一畑トラベルサービス、浜田、益田市の宿泊は石王観光。土日祝日も対応する。