※毎日新聞

 「あんな会長は更迭すべきだ」「絶対に許せない」。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言を受け、開催都市である東京都のオリンピック・パラリンピック準備局には、4日朝から苦情の電話が殺到した。受話器を置いたら鳴るような状態。100件は確実に超えているといい、担当者は「課員がかかりきりになっている」とあわただしい様子で話した。

 苦情の内容からは、森氏の発言がいかに世間とずれ、人々の怒りを買っているかが伝わってくる。

 「不適切発言じゃないのか」「なんて失礼なんだ」という批判や、「あんな人間がオリンピックの組織委員会の会長でいいのか」「更迭すべきだ」と辞任を求める声も寄せられた。「大会をやめてしまえ」などと五輪そのものへの批判もあったが、大半が森氏に対する苦情だった。

 さらに、「東京都としてどう思っているんだ」「開催都市としてどう対応するのか」という問いかけもあった。

 森氏は4日午後2時に謝罪と説明の記者会見を開いたが、電話は鳴り続けた。担当者は「ここまでくると想像以上だ」と明かし、組織委トップに対する批判の矛先が都庁に向けられたことに困惑しつつも、「数日は続くのを覚悟している」と話した。【斎川瞳、五十嵐朋子】

https://news.yahoo.co.jp/articles/e736df062997af14592f54cd15b2266fa42e417c