米国で新型コロナウイルスの感染ペースの減速が鮮明となってきた。1日あたりの新規感染者数はおよそ3カ月ぶり、
新規死者数もおよそ1カ月ぶりの低水準となった。

ワクチンについては米国民の1割超で接種が進む一方、在庫不足も一部地域で発生している。
各地で規制緩和が進むなか、気の緩みによる感染再拡大の懸念も出ている。

米ジョンズ・ホプキンス大によると、米東部時間11日午後3時(日本時間12日午前5時)時点の米国の感染者数は2734万人、
死者数は47万人超となった。世界最大の感染国となる米国だが、10日の新規感染者数(7日移動平均)は約10万4千人と、
1月上旬につけたピークから約6割減となり、昨年11月以来の低水準をつけた。

新規死者数(7日移動平均)も約2800人となり、減少傾向が続いている。

ワクチン接種も進んできた。米疾病対策センター(CDC)によると、11日時点で4639万回分のワクチンが接種されており、
少なくとも1回接種した人は3472万人となった。

ワクチン不足も懸念されている。カリフォルニア州ロサンゼルス市は、ワクチンの在庫不足により一部の大規模接種所を12〜13日に閉鎖すると発表した。
米大リーグ、ドジャースの本拠地であるドジャースタジアムも接種所となっていたが、こちらも閉鎖される予定。

ガルセッティ市長は10日、「今週は1万6千回分しか届いておらず、これはほぼ1日分の接種回数にしかならない」と述べた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN115DP0R10C21A2000000/

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