移動性高気圧に覆われて快晴となった12日、純白の衣をまとった出羽富士・鳥海山(2236メートル)の秀麗な山容が、真っ青な空をバックにくっきりと浮かび上がった。

 ふもとに広がる山形県遊佐町の田んぼには、北帰行を間近に控えた白鳥が相次いで飛来。稲株の間に頭を突っ込んで落ち穂などを盛んについばみ、シベリアまで帰るスタミナを蓄えた。道行く人は、シーズンに数回しかない名峰と白鳥による「白の競演」を楽しんでいた。【高橋不二彦】

毎日新聞 2021年2月13日 10時00分(最終更新 2月13日 10時00分)
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