コロナ禍に苦しむ生産者や仲卸業者を応援するため、埼玉県上尾市の料亭「恵比寿亭」がうなぎの定額サービス(サブスクリプション=サブスク)をスタートした。

<新型コロナ>涙…救世主・老舗お米屋さん、無料で料理配送 大打撃の飲食店と家庭つなぐ「一生忘れない」
うなぎサブスク!毎日食べに来る客も 上尾の老舗料亭「恵比寿亭」 市内外から登録希望「お店に活気」
うなぎの定期券。女性用(右)と男性用で2種類
 その名も「うなぎの定期券」。登録制で1カ月間、恵比寿亭のうなぎ(定価3300円)を毎日1回食べることができるというもの。料金は3万3千円。

 新型コロナウイルスの影響で恵比寿亭も売り上げは通常の5割減。厳しい状況だが、それ以上に飲食店の休業で苦境に至っているのが漁師や養殖業などの生産者や仲卸業者ら。店主の宮島真亜久さん(28)は「私たちが仕入れをしないとどうにもならない。何とかできないかと考えたのが、うなぎのサブスク。毎日食べてもらって、たくさん消費して、少しでも協力できれば」と話す。

 今月1日からSNSなどで告知したところ、市内外から登録希望者が訪れ、中には本当に毎日食べに来る人も。宮島さんは「もちろんみんなが毎日食べに来てくれたら赤字です。でもお店は活気づくから、こういうのも面白いかな」と老舗料亭の4代目はリスクを恐れず新しいことに挑戦する。「こんな時だから、うなぎを食べて少しでも笑顔になってもらいたい。それが励みになるので、ぜひご利用ください」と呼び掛ける。
 うなぎ定期券購入には、身分証または顔写真と住所の登録が必要。3月31日まで。問い合わせは恵比寿亭へ。

埼玉新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5d22317bdf4aa5118dbb01e23682d55266bc287
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