茂木敏充外相は17日の衆院予算委の冒頭、コロナ下での東京五輪開催に向けた意気込みを述べた。

 東京五輪の期間中に休戦することを国連加盟193カ国に求める決議が2019年末、国連総会で採択されている。五輪開催に伴う慣例として、日本政府が提出した。

 このことを説明した茂木氏が古代ギリシャの故事をひきながら、「どこまで実効性をもって紛争を止められるか。困難な課題だが、それに向け努力するのは当然だ。平和でより良い世界を築く重要な機会だ」と述べた。

 質問したのは、自民党の斎藤健氏。新型コロナのワクチン接種が17日に始まる。この日の最初の質問者だが、他の議員が聞くコロナ以外を中心に聞きたいと質疑をスタートさせた。

 古代五輪では、アテネやスパルタなどの都市は休戦しなければ参加できなかったと指摘。国連決議をして演説するだけでなく、「平和の祭典としてやるのだから、もう一度、世界に休戦を日本として働きかけたらどうか。簡単には実現しないが声をかけるだけでも意味がある。スケールの大きい外交を」と呼びかけた。
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