「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介氏は「できるだけ早く、多くの人に(ワクチンを)打っていくことが大切」と述べる。

「ワクチンは冷凍保存が必要で5日以内に使い切らないといけない。事前の訓練では、問診に時間がかかって、
思うように人数を捌けないといった課題も浮き彫りになった。ワクチンを無駄にしないためにも、
大勢の人に打つにあたってきちんと効率よく接種できるような体制を整えていかないといけない」

ワクチン接種に関して、神庭氏は「メディアが不安を煽っている」と指摘。

「新しいワクチンに対して一般の人が『心配だ』と感じるのは自然で仕方のないことだが、
その感情を増幅させるような非常に良くない報道が見られた」と話した。

「新型コロナワクチンを子宮頸がんワクチンの二の舞にしてはいけない。子宮頸がんは日本で年間約1万人が発症し、約3000人が亡くなっている。
日本では未だに子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を控えていて、背景には副反応への不安を過剰に煽る報道があった。
これによって、救われたかもしれない命が毎年、失われている」

「ワクチンは新型コロナの感染収束の鍵を握っている。メディアは過度に不安を煽るのではなく、きちんとベネフィットとリスクを伝えること。
接種後に体調不良が起こったとして、本当にワクチンとの因果関係があるのかも説明・検証しなければいけない。

たとえば副反応の出た人が100人だと報じる時に、分母が1000人なのか100万人なのかで受け手の印象はまったく変わってくる。
分母をしっかり示して、安全性を伝えることが必要だ」

「コロナ禍になって『正しく恐れる』と言われるようになったが、逆にいえば『正しく安心する』ことも重要。
正しく安心するためには、メディアが正しい情報をちゃんと流さないといけない」
https://times.abema.tv/news-article/8646714

神庭亮介 @kamba_ryosuke
https://twitter.com/kamba_ryosuke?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

BuzzFeed Japan News 副編集長。著書に『ルポ風営法改正』。 朝日新聞記者を経て現職。
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